ところ変われば

150610セージ6月1日、中国の長江で乗客など458人を乗せた遊覧船「当方乃星」が沈没しました。人民日報日本語版などで現場の様子が次々と報道されるのですが、何かが変です。まず、ダイバー202人を投入し、165回潜水したそうですが、よくカウントしたものだと感心する一方、ひとり1回潜水しても202回なのに165回の意味が分かりません。それよりも、何枚もの画像に、潜水している場面は一人か二人です。ほかのダイバーは潜ったきり浮かんでこなかったのかもしれません。我が国の救助の様子と全く異なります。

それに、おびただしい数の部隊員が陸地で突っ立ています。集合がかかったので集まったが指示が出ない。そんな光景です。手持無沙汰というか見物しているというか、中には転覆した船の船底に数人が乗って傘をさしている人が二人います。その人の足元には水につかった乗客が救助を求めてもがき苦しんでいるのになんとも信じられないくらい緊張感のかけらも見えません。我が国のニュース映像で雨傘をさした救助隊など見たことがありません。

そういえば、韓国のセウオル号沈没事故の直後の様子も、沈みかけた船の周りをゴムボートがゆらりゆらりと旋回していて、なぜ救助活動をしないのだろうとイライラして見ていたことを思い出します。

「李克強総理は馬凱副総理、楊晶国務委員および関係部門の担当者を率いて湖北省監利県へ急遽駆けつけ、救助活動や緊急措置を現場で指揮した。」とのことで、現場指揮している画像が次々と公開されます。我が国にもそんなことをした総理大臣がいましたが、我が国では総理大臣はおろか、天皇陛下でも災害現場を訪れるときは作業服にゴム長です。中国の総理は白ワイシャツに腕まくり。不思議な光景です。

「乗客家族の接待処」の画像がありますが、長机に置かれた清涼飲料水のボトルを前に担当者らしき人がずらり並んでいて、乗客家族らしい人影はなく閑散としています。別の記事では家族の立ち入りを制限していたらしく、なんともちぐはぐで、458人の家族と言えば少なくとも千人は超えると思われますが、どこへ消えたのでしょうか。以後、乗客家族の消息はいっさい報じられていません。

お隣の國なので仲良くしなければならないでしょうが、とても「親友」にはなれそうにありません。

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