校長先生の気遣い

ソウルの國民学校の校長先生をお招きしました。京都の焼肉店でテーブルを囲み、こちらは私と妻、向かい側に校長先生と私の友人の大学教授。乾杯がすんだ直後、妻があやまってコップを倒し、ビールがすーっと校長先生の方に流れましたが、「おっとっとっ・・」と身をかわし、事なきを得ました。ところが、お開き前に今度は校長先生がコップを倒し、自分のズボンにかかってしまった。ふきんやティッシュで、大丈夫ですか?と大騒ぎ。

校長先生の日本語は流暢でしたが、その後いただいた手紙の文面は文字もきれいで何よりも優れた日本語表現は読んでいる私が恥ずかしくなるようでした。

そして2年後、教授が変なことを言うのです。

「あれは嘘やったんやで。」

教授が言うには、あの時実は妻が倒したコップのビールが校長先生のズボンにかかって濡れたんだそうです。ところが校長先生は、「折角のご好意で招待していただいたのに、その人に嫌な思いをさせてはいけない。」との思いで、かからなかったことにした。帰るまでには乾くだろうと思ったが乾かなかった。そこでひと芝居。自分でビールをかけた。

そのおかげで、「ごちそうになりました。」と言われたあと、「こちらこそご迷惑をおかけしてすみませんでした。」とお詫びすることなくすんだのです。

何という細やかな気遣いでしょうか。

もし私が校長先生の立場だったら、おそらくズボンが濡れたことは事実として相手に告げ「大丈夫です。帰るまでには乾くでしょう。どうぞ気になさらないで下さい。」と相手の失敗を許したと思いますが、校長先生は相手の失敗を自分の失敗にすり替えたのです。

最近、韓国国民の我が国に対する罵詈雑言の嵐と校長先生の言動が、私の中でどうしても辻褄が合わないのです。

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