紀元節の紀

まだネットが一般的ではなかった頃は、文字を電話や無線による音声で伝達するのが普通でしたので、特に人の名前を伝えるときはきちんと字解しなければなりませんでした。川上さん(三本がわに上下のうえ)、河井さん(さんずいがわに井戸水のい)など。そのなかで「紀」という字を私は(紀元節のき)と表現していたことに気づきました。思えば紀元節は終戦前の建国記念の日です。今ではほぼ死語に近いと思うのですが誰一人として「きげんせつってなんですか?」と聞かないで、通じていたのが不思議です。

あるとき30代の女性ふたりを前にしてそんな話をしていました。メモに紀という字を書いて見せて「僕は今までこの字を「紀元節のき」と表現していたのですが、君たち、どう言いますか?」二人はみごとに口をそろえて言いました。

「きこさまのき」

ハイ、これからはそのように言います。

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